本論文は、連続時間システム同定のための改良型楽器変数法(SRIVC法とCLSRIVC法)の閉ループ設定における一致性を分析している。
主な結果は以下の通り:
連続時間制御器を持つ閉ループ設定では、SRIVC法とCLSRIVC法は一般的に一致しない(非漸近無偏)。これは、サンプル化されたデータでは入力信号の挙動を正確に再現できないためである。
入力信号のオーバーサンプリングを行うことで、CLSRIVC法の偏りを低減できる。
離散時間制御器を持つ閉ループ設定では、SRIVC法は一般的に一致する。ただし、ループ伝達関数に直接項がある場合や出力ノイズが有色の場合は、一致性が失われる。
離散時間制御器を既知として利用するCLSRIVC法の変形版は、離散時間制御器を持つ閉ループ設定で一般的に一致する。
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