المفاهيم الأساسية
従来のフォトリソグラフィー工程におけるレジスト汚染によるMoS2デバイスの性能低下の問題に対し、金マスクを用いた新規作製法により、清浄な金属-半導体界面を実現し、電気的性能の向上と再現性の確保に成功した。
الملخص
金マスクリソグラフィーを用いた単層MoS2デバイスの作製
本論文は、原子レベルで薄いMoS2を用いた電界効果トランジスタ(FET)および電子デバイスの作製に関する研究論文である。従来のフォトリソグラフィー工程では、有機フォトレジストの残留物が2次元材料の表面に付着し、金属電極との電気的接触を阻害することが課題であった。本研究では、金薄膜を保護マスクとして用いることで、MoS2をフォトレジスト汚染から保護し、清浄な金属-半導体界面を実現する新規作製法を提案している。
金支援剥離法による単層MoS2の作製: バルクMoS2上に金薄膜を熱蒸着し、金と硫黄の結合を利用して単層MoS2を剥離する。ラマン分光法、フォトルミネッセンス分光法、XPSにより、得られたMoS2が単層であることを確認している。
金マスクリソグラフィーによるデバイス作製: 単層MoS2上に金薄膜を形成し、フォトレジストを塗布する。フォトリソグラフィーと金エッチングにより、MoS2をフォトレジストと直接接触させることなく電極パターンを形成する。その後、BiやAuなどの金属を蒸着して電極を形成する。
デバイス特性評価: 作製したMoS2トランジスタの電気的特性を評価した結果、金マスクリソグラフィーを用いたデバイスは、従来のフォトリソグラフィーを用いたデバイスに比べて、低いショットキー障壁高さ、優れたオーミック接触、高い電流再現性を示した。
金マスクリソグラフィーを用いることで、MoS2表面をフォトレジスト汚染から効果的に保護できることが示された。
清浄な金属-半導体界面を実現することで、デバイスの電気的性能が向上し、再現性も確保された。
本手法は、高性能なMoS2ベースの電子デバイスやオプトエレクトロニクスデバイスの開発に貢献する可能性がある。