本研究では、EDAツールであるQuartusとVivadoで発生する合成時(コンパイル時)のエラーメッセージを、大規模言語モデル(LLM)を使用して説明する方法を検討しています。
まず、教育現場で経験の多い著者らが、よくある21種類のバグを含むコードサンプルを作成しました。これらのバグにはVHDLとVerillogの両言語が含まれています。
次に、OpenAIのLLMであるgpt-3.5-turbo、gpt-4、gpt-4-turbo-previewを使用して、これらのバグに対する936個の説明文を生成しました。生成された説明文は、概念の正確性、誤りの有無、関連性、正確性と完全性の観点から手動で評価しました。
その結果、全体として71%の説明が正確かつ完全であり、初心者ユーザーにとって有用であることが分かりました。ただし、IDEやプログラミング言語によって難易度に差があり、Quartusのエラーメッセージの方がVivadoよりも説明しやすく、Verilogのエラーの方がVHDLよりも説明しやすいことが明らかになりました。
また、エラーの行番号を含めた入力プロンプトの方が、単純なエラーメッセージだけの入力プロンプトよりも良い説明が得られることも分かりました。さらに、より大規模なLLMであるgpt-4系列は、概念の正確性は高いものの、過剰な支援をする傾向にあることも明らかになりました。
本研究の成果は、EDAツールの使用性向上に役立つと考えられ、今後はより複雑なデバッグ支援への応用も期待できます。
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by Siyu Qiu,Ben... às arxiv.org 04-12-2024
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