本研究は、大規模言語モデル(LLM)を用いた映画推薦システムの有効性をユーザーの視点から検討した。160人のアクティブユーザーを対象に、ゼロショット、ワンショット、フューショットの3つの個人化手法を用いて、3つの推薦シナリオ(友人の誕生日、長距離旅行、ニッチ作品)でLLMによる推薦を行い、ユーザー評価を収集した。
結果として、LLMは推薦の説明性に優れるが、個人化、多様性、信頼性に課題があることが明らかになった。個人化手法による差は見られず、ユーザーの視聴履歴が多いほど、LLMの推薦に満足しない傾向にあった。一方で、ニッチな作品の推薦では、ユーザーの満足度が高かった。
質的分析からは、ユーザーが自身の好みや要望を具体的に提示することで、LLMが高品質な推薦を行えることが示された。一方で、LLMの能力限界を理解し、対話的にフィードバックを与えることも重要であることが分かった。
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by Ruixuan Sun,... às arxiv.org 05-01-2024
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