本論文では、形状整列要素積と呼ばれる新しい演算子を提案する。この演算子は、2つのテンソルの形状を整列させた上で要素積を計算するものである。従来のライブラリ関数では、形状の異なるテンソル同士の演算を行う際に、自動的に要素の複製を行っていた。しかし、この処理を数式で表現するのは難しかった。
形状整列要素積を使うことで、このような複雑な処理を簡潔な数式で表すことができる。例えば、行列Aに対するベクトルxの加算は、A + xと表せる。また、FiLMと呼ばれる特徴量変換も、γγγi Fi ⊞βββiと表すことができる。
さらに、形状整列要素積を用いた新しいテンソル分解手法を提案する。この手法では、テンソルYを3つのテンソルA、B、Cの形状整列要素積で近似する。最小二乗問題の解は、テンソルの縮約演算を用いて導出できる。実験では、この手法が従来のテンソル分解手法よりも効率的な近似を実現できることを示した。
以上のように、形状整列要素積は数式表現の簡潔化や新しい最適化問題の定式化など、様々な応用が期待できる有用な演算子である。
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by Yusuke Matsu... às arxiv.org 09-27-2024
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