本稿では、変分経験ベイズ(VEB)多重回帰における従来の座標降下法に代わる、勾配ベースの最適化手法(GradVI)を提案し、特に予測変数が高度に相関している場合や、高速な行列ベクトル積が可能な設計行列を持つ場合(トレンドフィルタリングなど)に、より高速かつ効率的な収束を実現することを示している。