本論文では、三角格子グラフ上のラベル付き完全マッチングの再構成問題を扱う。与えられた完全マッチングから、1つずつエッジをスライドさせることで、任意の2つの完全マッチングを相互に再構成できることを示す。
まず、2-連結で因子クリティカルな三角格子グラフについて、頂点次数6の頂点を持つ場合は再構成可能であることを証明する。さらに、三角格子グラフが局所的に連結であり、かつ「Star of David」グラフと同型でない場合も再構成可能であることを示す。
再構成手順は、グラフの耳分解構造を利用して設計される。耳分解の初期部分が再構成可能であれば、それを再帰的に利用することで、任意の2つの完全マッチングを相互に再構成できることを示す。特に、耳分解が「admissible」な場合、すなわち、初期部分が長さ5の閉路やダイヤモンド構造を持つ場合には、再構成が効率的に行えることを示す。
最後に、三角格子グラフが2-連結で因子クリティカルであり、かつ頂点次数6の頂点を持つ場合には、必ず「admissible」な耳分解が存在することを証明する。これにより、このクラスのグラフは再構成可能であることが示される。
本結果は、六角格子上のスライディングブロックパズル「Gourds」の解決可能性を示唆するものである。
Til et andet sprog
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by Naonori Kaki... kl. arxiv.org 09-19-2024
https://arxiv.org/pdf/2409.11723.pdfDybere Forespørgsler