本研究では、フラビウイルスコアタンパク質の核移行機構と、その生活環における役割を明らかにすることを目的とした。
まず、in vitroの核移行アッセイを用いて、コアタンパク質が細胞質から核内に移行することを示した。この核移行はインポーチン-βファミリーの一つであるインポーチン7(IPO7)に依存していることを明らかにした。IPO7はコアタンパク質と直接結合し、コアタンパク質を核内に輸送することが示された。
次に、IPO7ノックアウト細胞を用いて解析を行った。IPO7欠損細胞では、コアタンパク質の核移行が阻害され、感染性ウイルス粒子の放出が著しく低下した。一方で、細胞内ウイルスRNA量は増加していた。これらの結果から、IPO7依存的なコアタンパク質の核移行が、感染性ウイルス粒子の放出に重要な役割を果たすことが示された。
以上より、フラビウイルスコアタンパク質の核移行機構の解明と、その生活環における意義が明らかになった。この知見は、フラビウイルス感染症に対する新たな治療標的の探索につながると期待される。
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biorxiv.org
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by Itoh,Y., Tok... kl. www.biorxiv.org 10-11-2023
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