Kernekoncepter
地域エネルギー市場参加者の需要量からの偏差を考慮し、参加者のプライバシーを保護しつつ、正確な請求書を作成するプロトコルを提案する。
Resumé
本研究では、地域エネルギー市場(LEM)の参加者の需要量からの偏差を考慮した上で、参加者のプライバシーを保護しつつ正確な請求書を作成するプロトコル(PBP-LEM)を提案している。
主な特徴は以下の通り:
- 参加者の需要量からの偏差を考慮し、偏差コストを参加者の請求書に反映する。参加者の位置情報に基づいて偏差コストを公平に分担する。
- 単一の信頼できる当事者に依存せず、複数の当事者が協力して請求書計算を行う。
- 内部の共謀による参加者のプライバシー侵害リスクを軽減する。
- 参加者の需要量、入札量、請求額などの重要な個人情報を保護する。
具体的な手順は以下の通り:
- 入力データの生成と配布: 参加者、スマートメーター、市場オペレーターが各種データを生成し、計算サーバーと供給事業者に送信する。
- 取引期間ごとの請求書計算: 計算サーバーが参加者の偏差を集計し、供給事業者が参加者の請求書を計算する。3つの異なるアプローチを提案している。
- 請求期間ごとの請求書計算と配布: 供給事業者が取引期間の請求書を集計し、参加者に送付する。
- 個人の偏差検証: 参加者が自身の請求書を検証する。
- 請求書の決済と検証: 供給事業者と参加者の間で請求書の決済が行われる。
本プロトコルは参加者のプライバシーを保護しつつ、偏差コストを適切に反映した正確な請求書作成を実現する。
Statistik
参加者iの取引期間tpkにおける需要量mtpk
i
。
参加者iの取引期間tpkにおける偏差vtpk
i
。
取引期間tpkにおける全体の偏差T tpk。
ゾーンzにおける取引期間tpkの偏差ttk
z
、消費者数nctpk
z
、生産者数nptpk
z
。
取引期間tpkにおける偏差重み係数W tpk。