本研究では、CCL28 欠損マウスを用いて、CCL28 が粘膜感染症の際の免疫応答に果たす役割を明らかにした。
サルモネラ腸炎モデルでは、CCL28 欠損マウスでサルモネラの腸管内定着と全身への播種が増加していた。これは、CCL28 欠損により腸管への好中球の動員が低下したためと考えられた。一方、アシネトバクター肺炎モデルでは、CCL28 欠損マウスの生存率が高かった。これは、CCL28 欠損による好中球の過剰な集積と炎症が抑制されたためと考えられた。
in vitroの実験では、CCL28 が好中球の殺菌活性、活性酸素産生、好中球細胞外トラップ(NET)形成を促進することが明らかになった。この作用は主にCCR3を介したものであった。好中球表面のCCR3とCCR10の発現は感染部位で特に高く、感染や炎症性刺激により速やかに誘導されることが示された。
以上より、CCL28は粘膜感染症の際に好中球の動員と活性化を促進し、病原体排除と組織損傷のバランスを調節する重要な因子であることが明らかになった。この知見は、感染症や炎症性疾患の新たな治療標的の同定につながる可能性がある。
Til et andet sprog
fra kildeindhold
biorxiv.org
Vigtigste indsigter udtrukket fra
by Perez-Lopez,... kl. www.biorxiv.org 03-20-2021
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.03.19.436197v2Dybere Forespørgsler