Kernkonzepte
本稿では、ラベル付きデータが少ない状況下で、複数種類の医療画像から臓器や腫瘍などの領域を自動的に抽出する技術である、マルチモーダル半教師ありセグメンテーションのための新しい手法を提案する。
Zusammenfassung
マルチモーダル半教師あり医療画像セグメンテーションのための新しい手法:DBDC
本稿では、ラベル付きデータが限られた状況下でのマルチモーダル医療画像セグメンテーションにおいて、精度向上と学習の効率化を実現する新しい手法であるDouble Bank Dual Consistency (DBDC) を提案する。
従来のマルチモーダル半教師あり医療画像セグメンテーション手法は、主に2つの課題に直面していた。
拡張性の欠如: 多くの手法が2つのモダリティに特化しており、3つ以上のモダリティへの拡張が困難であった。
モダリティ情報の活用不足: モダリティ間で共通の特徴表現の学習に注力する一方で、各モダリティ固有の情報が軽視される傾向にあった。
DBDCは、上記の課題を解決するために、以下の3つの要素から構成される。
1. モダリティ統合ネットワーク
モダリティの種類に依存しない、統合されたネットワーク構造を採用することで、任意の数のモダリティに対応可能な拡張性を実現した。
2. ダブルバンク構造
Modality-Level Modulation Bank (MLMB): 各モダリティの特徴量を段階的に調整し、モダリティ間で共通の特徴表現の学習を促進する。
Modality-Level Prototype Bank (MLPB): 各モダリティに固有のプロトタイプを学習することで、モダリティ固有の情報の表現力を向上させる。
3. デュアル一貫性学習戦略
画像摂動一貫性: 入力画像にノイズなどの摂動を加え、摂動を加えた画像と元の画像から得られる予測結果の一貫性を保つように学習する。
特徴摂動一貫性: エンコーダのニューロンをランダムにドロップアウトし、摂動を加えた特徴量と元の特徴量から得られる予測結果の一貫性を保つように学習する。