本研究は、人間-ロボット相互作用における公平性認知の動的な変化を調査しました。参加者はロボットと協力してスペースインベーダーゲームに参加し、ロボットの支援が不公平に行われる状況を経験しました。
研究の主な発見は以下の通りです:
参加者の公平性認知は時間とともに変化し、ロボットの不公平な支援行動の時期によって影響を受けた。不公平な支援が早期に行われた場合、参加者は中盤の公平性を低く評価したが、不公平な支援が後期に行われた場合、参加者は終盤の公平性を低く評価した。
不公平な支援の受益者が参加者自身か競争相手のロボットかによって、参加者のロボットに対する全体的な公平性認知が異なる傾向にあった。競争相手のロボットが不公平な支援を受けた場合、参加者はロボットの行動をより不公平だと感じる傾向にあった。
公平性の3つの要素(厚遇の減少、行為、道徳的違反)を用いて、ロボットの行動に対する瞬間的な公平性認知を予測できることが示唆された。特に、厚遇の減少と道徳的違反の要素が、公平性認知を予測する上で有効であった。
これらの発見は、ロボットの行動が人間の公平性認知に動的に影響を及ぼすことを示しており、ロボットの公平な行動設計に向けた重要な示唆を提供します。
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