Kernkonzepte
腎機能推定式(eGFR)からの人種調整の除去は、慢性腎臓病(CKD)ケアの格差を減らす可能性があるが、実装後の臨床現場での影響は未知である。
Zusammenfassung
本研究は、Stanford Health Care(SHC)における eGFR式の人種調整の除去が、腎臓専門医への紹介率と受診率に与える影響を評価した。
- 2019年1月1日から2023年9月1日の間に、SHCで少なくとも1回の血清クレアチニンまたは血清シスタチンCを記録した547,194人の成人患者を対象とした。
- 2021年12月1日にCKD-EPI 2021式(人種調整なし)が導入された。
- CKD-EPI 2021式の導入は、黒人または アフリカ系アメリカ人患者、および全体の患者集団における腎臓専門医への紹介率と受診率を変化させなかった。
- 腎臓専門医への紹介率と受診率の推定値は、人種調整の有無で大きな差はなかった。
- 人種調整の除去だけでは、CKDケアの格差を解消するには不十分である。社会的要因や構造的人種差別など、他の要因も考慮する必要がある。
Statistiken
黒人または アフリカ系アメリカ人患者の場合、CKD-EPI 2021式導入後の推定腎臓専門医紹介率は10,000人あたり34人(95%CI: 29, 39)、人種調整なしの場合は38人(95%CI: 28, 53)。
黒人または アフリカ系アメリカ人患者の場合、CKD-EPI 2021式導入後の推定腎臓専門医受診率は10,000人あたり188人(95%CI: 175, 201)、人種調整なしの場合は189人(95%CI: 165, 218)。