Kernkonzepte
本論文では、4×4 完全距離分離(MDS)行列を系統的に構築する新しい手法を提案する。この手法により、従来の手法と比べて大幅に小さな探索空間で全ての4×4 MDS行列を生成することができる。
Zusammenfassung
本論文では、偶数次元の完全距離分離(MDS)行列の特性について考察し、新しい行列形式を提案している。特に、4×4 MDS行列の系統的な構築手法を示している。
主な内容は以下の通り:
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偶数次元MDS行列の特性:
- MDS行列の逆行列は、MDS行列である。
- MDS行列の対角和は1となる。
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新しい4×4 MDS行列の行列形式の提案:
- 2×2の非特異行列Cと Pを用いて、4×4 MDS行列を構成する。
- この形式により、従来の手法と比べて大幅に小さな探索空間で全ての4×4 MDS行列を生成できる。
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4×4 MDS行列の系統的な構築手法:
- MDS行列の同値類の代表行列を見つける。
- 代表行列に対角行列を左右から掛けることで、同値類の全ての4×4 MDS行列を生成する。
- この手法により、F2mにおける4×4 MDS行列の個数を明示的に求めることができる。
Statistiken
4×4 MDS行列の個数は、有限体F2mの位数mに依存する。
F23上の4×4 MDS行列の個数は3,456個
F24上の4×4 MDS行列の個数は10,967,936個
F25上の4×4 MDS行列の個数は3,178,947,200個
F26上の4×4 MDS行列の個数は387,089,769,760個
F27上の4×4 MDS行列の個数は33,249,741,824,384個
F28上の4×4 MDS行列の個数は2,451,032,326,359,296個
Zitate
"本論文では、4×4 完全距離分離(MDS)行列を系統的に構築する新しい手法を提案する。この手法により、従来の手法と比べて大幅に小さな探索空間で全ての4×4 MDS行列を生成することができる。"
"偶数次元MDS行列の特性として、MDS行列の逆行列はMDS行列であり、MDS行列の対角和は1となることを示した。"