本研究では、ニッケル銅多層薄膜における水素ガス脱離時の異常発熱を調査するために、光子放射熱量測定を開発した。0.3 µmから5.5 µmの広範囲の波長にわたる3種類の光子検出器を使用し、サンプルからの放射スペクトルを測定した。
実験では、純ニッケル、ニッケル銅複合層、銅単層の4種類のサンプルを用いた。水素ガス導入時には、ニッケル銅複合層サンプルで大幅な放射強度の増加が観測された。一方、純ニッケルや純銅サンプルではわずかな増加にとどまった。
放射スペクトルデータを熱流モデルに組み込むことで、ニッケル銅複合層サンプルでは4-6 Wの過剰発熱が生じていることが定量的に示された。80時間の測定で460 ± 120 kJの総発熱エネルギーが得られ、1水素原子あたり410 ± 108 keVにも達した。これは化学反応では説明できず、核反応レベルのエネルギー発生であると考えられる。
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by J. Kasagi, T... um arxiv.org 10-01-2024
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