本研究では、リング型のウェアラブルデバイス「Ring-a-Pose」を提案している。このデバイスは、指の中心に配置されたマイクロフォンとスピーカーを使って、手の姿勢を連続的に追跡することができる。
まず、ユーザスタディを通じて、リングを異なる指に装着した場合の手の姿勢追跡精度を評価した。その結果、リングを装着する指に関わらず、手全体の姿勢を良好に追跡できることが示された。
次に、20種類の手の姿勢を対象とした連続的な手の姿勢追跡の評価を行った。ユーザ非依存モデルでは平均関節位置誤差が14.1mmであり、ユーザ依存モデルでは10.3mmまで改善された。さらに、7種類のマイクロな指ジェスチャを90.6%と99.27%の精度で認識できることが示された。
最後に、様々な外乱要因(手首・前腕の向き、音、動き)に対する頑健性も確認された。このように、Ring-a-Poseは単一のリングデバイスで手の姿勢を連続的に追跡できる優れた性能を発揮することが明らかになった。
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