本記事は、COVID-19の感染後も症状が持続する「長期COVID」について報告している。
2020年末、イタリアのミラノにある感染症クリニックでは、COVID-19の初期感染から回復した患者が再び重症で戻ってくるケースが見られた。これを受けて、欧州連合のHorizon Europeプログラムが100万ユーロ以上の資金を提供し、長期COVID患者の実態を調査する大規模コホート研究が行われることになった。
研究の結果、長期COVID患者では免疫システムの異常が見られることが明らかになった。補体系の過剰活性化や潜在的なウイルス感染の再活性化などが、持続する症状と炎症の原因と考えられている。また、SARS-CoV-2のRNA持続感染も、免疫異常と関連している可能性がある。
一方で、オミクロン株の感染では長期COVID発症リスクが低下していることも分かった。これは、ワクチン接種や自然感染による免疫獲得が進んだことで、SARS-CoV-2の毒性が低下したためと考えられる。
長期COVIDは新しい病態であり、その理解と治療法の開発には多くの課題が残されているが、欧州の研究プログラムによる取り組みが進展している。抗ウイルス薬の投与や、潜在的なウイルス感染の制御など、様々なアプローチが検討されている。
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by Manuela Call... a las www.medscape.com 10-03-2024
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