本研究では、日本のアイドルグループの楽曲における歌手の役割分担を正確に記述したコーパス「FruitsMusic」を構築した。日本のアイドルグループの楽曲は、歌唱パートが個人や複数人で分担されるという特徴がある。FruitsMusictは、YouTube上の40曲の楽曲について、誰がいつ歌っているかを詳細に注釈したデータセットである。
FruitsMusictは、歌手ダイアライゼーションをはじめとする様々な音楽情報処理技術の開発と評価に活用できる。楽曲の分割と割り当ての様々なパターンを含み、4人から9人のメンバーで構成されるグループの楽曲を収録している。また、実世界の楽曲を対象としているため、ゲームやアニメの楽曲を用いた既存研究よりも、より現実的な条件下での評価が可能となる。
本論文では、FruitsMusictの構造、構築方法、および特徴について詳述する。さらに、歌手エンベディングの抽出と歌手ダイアライゼーションの2つのタスクにおいて、FruitsMusictを用いた評価結果を示す。その結果、短い歌唱セグメントからの歌手の識別は依然として課題であることが明らかになった。一方で、人手による歌手ダイアライゼーションの評価結果から、自動ダイアライゼーションの性能向上の可能性が示唆された。
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by Hitoshi Suda... a las arxiv.org 09-20-2024
https://arxiv.org/pdf/2409.12549.pdfConsultas más profundas