Conceptos Básicos
本稿では、結合クエリの結果をランキング関数に基づいて効率的に列挙するアルゴリズムを提案し、その処理時間、遅延、空間計算量を分析することで、ランキング関数の構造に関する制約がアルゴリズムの効率性に大きく影響することを示しています。
Resumen
結合クエリ結果のランク付き列挙に関する考察:アルゴリズム、複雑性、応用
本稿では、データベースに対する結合クエリの結果を、指定されたランキング関数に従って順序付けして列挙する問題を考察しています。ユーザーはクエリ結果を特定の順序で取得したい場合が多く、この順序はランキング関数によって定義されます。例えば、ユーザーはグラフ内の重み付きパスのうち、重みの合計が最も小さいパスを効率的に見つけたい場合があります。
結合クエリの結果をランキング関数に基づいて列挙する最も単純な方法は、結果をすべてメモリ上に展開し、スコアに基づいてソートすることです。しかし、このアプローチは結果のサイズが大きい場合、多大な時間とメモリを必要とします。さらに、ユーザーが上位k件の結果のみを必要とする場合でも、すべて結果を処理する必要があるため非効率です。
本稿では、これらの問題に対処するため、クエリ分解技術とランキング関数の構造を利用した新しいアルゴリズムを提案しています。このアルゴリズムは、前処理フェーズと列挙フェーズの2つのフェーズで構成されます。
前処理フェーズでは、クエリ分解に基づいてデータ構造を構築します。このデータ構造は、各ノードにおいて部分的なタプルを保持する優先度付きキューを使用し、ランキング関数に基づいて効率的に結果を列挙できるように設計されています。
列挙フェーズでは、分解の各ノードに根ざした部分木によって形成される部分クエリの出力結果を、ランキング関数に従ってソートされた順序でオンザフライで生成します。