本論文では、頂点の公平な連結分割問題(Equitable Connected Partition, ECP)について研究を行っている。ECPは、グラフGと整数pが与えられ、頂点集合Vをp個の部分集合に分割する問題である。各部分集合は連結サブグラフを誘導し、かつ各部分集合のサイズが1以内の差しか違わないことが要求される。
ECPは一般に NP 困難であり、パラメータ化複雑性の観点からも多くの研究がなされてきた。本論文では、ECPの構造パラメータに関する新たな知見を提供している。
具体的には以下の結果を示している:
4-path 頂点被覆数に関してECPがW[1]-hardであることを示した。これは、既知の可解なパラメータ(頂点被覆数、最大葉数)と、W[1]-hardなパラメータ(パス幅、フィードバック頂点集合)の間を埋める重要な知見である。
密なグラフに対しては、クリーク幅2のグラフに対して多項式時間アルゴリズムを与えるなど、効率的な固定パラメータアルゴリズムを提案した。
シュラブ深さ3、クリーク幅3、twin-width 2のグラフに対してECPがNP-hardであることを示し、構造パラメータに関する複雑性の境界を明確にした。
N-fold 整数計画法を用いた新しいアルゴリズム設計手法を提案し、従来のLenstraアルゴリズムに基づくアルゴリズムよりも高速なアルゴリズムを与えた。
以上のように、本論文はECPの構造パラメータに関する複雑性の完全な理解に大きく貢献するものである。
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