本論文では、自己相似集上の滑らかな関数の積分を高次の補間型キュバチャー公式を用いて近似する手法を提案している。
主な内容は以下の通り:
自己相似集の幾何学と不変測度の概念を導入する。自己相似集は反復関数システム(IFS)によって定義され、不変測度はIFSの不変性から構成される。
自己相似集上の多項式空間に対するRuelle演算子の性質を調べる。特に、S-不変な多項式空間の場合、Ruelle演算子の固有値構造を明らかにする。
S-不変な多項式空間に基づくキュバチャー公式の代数的な定義を与え、その重みが固有ベクトルとして特徴付けられることを示す。これにより、キュバチャー重みの計算が代数的に行えることが分かる。
S-不変でない多項式空間の場合、上記の代数的手法は適用できないため、別の定義を提案する。この場合、キュバチャー公式は多項式空間全体を正確に積分するわけではないが、最大のS-不変部分空間については正確に積分することを示す。
h版とp版のキュバチャー公式を提案し、誤差解析と数値実験を行う。
本手法は、フラクタル境界による波動散乱問題など、フラクタル集合上の積分を必要とする問題への応用が期待される。
toiselle kielelle
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