本論文では、量子ネットワークにおける量子もつれ配布のための2つの非同期プロトコルを提案し、分析しています。
まず、並列スキームと順次スキームの2つのプロトコルを説明しています。並列スキームでは、全ての中継ノードが同時に隣接ノードとの量子もつれ生成を試みます。一方、順次スキームでは、送信ノードから受信ノードに向けて段階的に量子もつれを生成していきます。
両プロトコルの性能を、量子もつれ生成レート、エンドツーエンドの忠実度、量子鍵配送のための秘密鍵レートなどの指標を用いて評価しています。その結果、並列スキームの性能が若干優れているものの、順次スキームの実装が容易であることから、量子インターネットの実現にはより適した候補であると結論付けています。
さらに、量子メモリの保持時間を超えた場合に量子もつれ生成を打ち切るカットオフ戦略を提案し、その効果を分析しています。カットオフを導入することで、エンドツーエンドの忠実度が向上し、秘密鍵レートの改善につながることを示しています。
最後に、実際の量子ネットワークトポロジであるSURFnetを用いて、両プロトコルの性能を評価しています。この結果からも、順次スキームが実用的な選択肢であることが示唆されています。
toiselle kielelle
lähdeaineistosta
arxiv.org
Tärkeimmät oivallukset
by Shahrooz Pou... klo arxiv.org 05-07-2024
https://arxiv.org/pdf/2405.02406.pdfSyvällisempiä Kysymyksiä