Concepts de base
ソフトウェアエンジニアリング研究では、単一の研究手法では得られない洞察を得るために、質的手法と量的手法を組み合わせた混合手法研究が重要である。本稿では、混合手法研究の設計と実施における原則、特徴、代表的なデザインを示す。
Résumé
本稿では、ソフトウェアエンジニアリング研究における混合手法研究の活用について解説する。
まず、混合手法研究の歴史的背景と定義を概説する。次に、混合手法研究を行う際の4つの原則を示す:
- 方法論的根拠: 研究デザインと手順の選択理由を明確にすること
- 新しい洞察: 混合手法によって得られる新しい知見
- 手順の厳密性: 個別の手法の厳密な実施と手法の統合
- 倫理的研究: 参加者や環境への配慮
その上で、混合手法研究の特徴(計画/発展的デザイン、帰納/演繹的アプローチ、手順の時間的関係、混合/多重手法)と、代表的な研究デザイン(探索的順次デザイン、説明的順次デザイン、収束的並行デザイン、埋め込みデザイン、多重手法デザイン)について解説する。
次に、4つの架空の研究者personas(Ali、Sam、Vicki、Zara)を提示し、それぞれの研究課題に対して適切な混合手法研究デザインを検討する過程を示す。これらの事例を通して、原則の適用と設計上の トレードオフについて理解を深める。
最後に、混合手法研究における避けるべき「反パターン」を示す。これには、プレゼンテーション上の問題と研究設計上の問題が含まれる。
本稿の目的は、ソフトウェアエンジニアリング研究者が混合手法研究を意図的、厳密、革新的に活用できるよう支援することである。
Stats
ソフトウェアエンジニアリング研究では、単一の手法では得られない洞察を得るために、質的手法と量的手法を組み合わせた混合手法研究が重要である。
混合手法研究には、相補性、拡張性、発展性、三角測量、信頼性、説明性、柔軟性といった利点がある。
混合手法研究には、方法論的根拠、新しい洞察、手順の厳密性、倫理的配慮の4つの原則がある。
混合手法研究の特徴には、計画/発展的デザイン、帰納/演繹的アプローチ、手順の時間的関係、混合/多重手法などがある。
代表的な混合手法研究デザインには、探索的順次デザイン、説明的順次デザイン、収束的並行デザイン、埋め込みデザイン、多重手法デザインなどがある。
Citations
「ソフトウェアエンジニアリング研究では、単一の手法では得られない洞察を得るために、質的手法と量的手法を組み合わせた混合手法研究が重要である。」
「混合手法研究には、相補性、拡張性、発展性、三角測量、信頼性、説明性、柔軟性といった利点がある。」
「混合手法研究には、方法論的根拠、新しい洞察、手順の厳密性、倫理的配慮の4つの原則がある。」