本研究では、大規模なオンラインゲームプラットフォームであるSteamのデータを用いて、ゲームにおける達成度の動態を分析した。
まず、ゲームの総達成数と総プレイヤー数の分布は対数正規分布に従うことが分かった。これは、ランダムな分割過程によって生じる特徴的な分布である。
次に、ゲームを完全に達成したプレイヤーの割合(完遂率)と、最高達成度(完遂度)の分布を分析した。その結果、ほとんどのゲームは中程度の難易度を要求しており、プレイヤーもそのような中程度の難易度のゲームを好むことが分かった。
さらに、各ゲームにおける達成度に沿ったプレイヤー数の減少は、ほとんどの場合指数関数的であることが分かった。これは、記憶のない無作為過程を表す数学的形式である。
以上の結果から、ゲームにおける達成度の動態には、ランダムな分割過程や無作為過程といった特徴的なパターンが見られることが明らかになった。これらの知見は、ゲームデザインや人間の持続性に関する理解を深める上で有用であると考えられる。
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