本研究は、クロスドメイン少量学習医用画像セグメンテーション(CD-FSMIS)タスクに取り組んでいる。従来のFSMISモデルは同一のデータドメインでのみ訓練・展開されていたが、実際の医療現場では異なるドメイン(撮像モダリティ、施設、装置など)の医用画像データが存在する。
提案するRobustEMDモデルは、サポート特徴量とクエリ特徴量の間のEMDベースのマッチングメカニズムを設計することで、ドメイン間の差異に頑健な特徴表現を学習する。具体的には、ノード重み生成手法として、ノードの質感複雑度に基づいて重みを割り当てる手法を導入する。また、ノード間の輸送コスト関数として、ハウスドルフ距離に基づいた境界保存型の距離計算を提案する。
実験では、クロスモーダル、クロスシーケンス、クロス施設の3つのクロスドメインシナリオで評価を行い、提案手法が既存手法を上回る性能を示した。
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