本研究では、低品質の放送コンテンツを高解像度ディスプレイで表示するために、超解像(SR)技術の適用が不可欠であることを示した。しかし、低品質ソースからの超解像画像の品質評価には課題がある。
まず、新しいSR-IQAデータセット「SREB」を提案した。SREBは、元の低品質画像をダウンサンプリングせずに直接SR処理を行い、歪みと改善の両方を考慮した超解像画像を生成している。また、2K/4Kの2つの解像度で7種類のSR手法を適用した。
次に、51人の被験者を対象に主観的品質評価実験を行い、平均オピニオンスコア(MOS)を得た。MOSの分析から、SwinIRが最も高品質のSR画像を生成し、スケーリング係数の増加に伴い品質が低下することが分かった。また、被験者アンケートの結果、SR画像の主な歪みはぼけ、ノイズ、細部の損失であることが明らかになった。
最後に、9種類のNR-IQAメトリックと2種類のRR-IQAメトリックをSREBデータセットで評価した。その結果、ARNIQA(深層学習ベースの手法)が最も高い相関を示し、スケーリング係数の増加に伴う性能低下も最も小さかった。一方、既存のIQAメトリックには限界があり、低品質放送コンテンツの超解像画像の品質評価に適したメトリックの開発が必要であることが示された。
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