本研究は、調節性T細胞(Treg)におけるエンケファリン前駆体遺伝子Penkの発現調節機構と、Treg由来のエンケファリンが基底体性感受性の調節に果たす役割を明らかにしている。
メタ解析から、Penkはトレグ細胞で最も発現の高い遺伝子の1つであることが示された。Penkの発現はTNFレセプターファミリーメンバーやBatf転写因子によって制御されていることが明らかになった。
Penkレポーターマウスを用いた解析から、Penkは主にTregと活性化Tconv細胞で発現していることが分かった。
Tregからのエンケファリン産生を欠損させたマウスでは、熱痛覚過敏が観察された。一方、Tregの免疫抑制機能はエンケファリン欠損の影響を受けなかった。
以上より、Tregが産生するエンケファリンが、マウスの基底体性感受性を直接的に調節していることが示された。この知見は、Tregの新たな非免疫学的機能を明らかにするものである。
Vers une autre langue
à partir du contenu source
biorxiv.org
Idées clés tirées de
by Aubert,N., P... à www.biorxiv.org 09-15-2023
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.09.12.557326v3Questions plus approfondies