本論文では、量子近似最適化アルゴリズム(QAOA)のパラメータを少ないショット数で高品質に得るためのエンドツーエンドプロトコルを提案している。
まず、問題インスタンスの重み付けを適切に調整する。次に、初期パラメータとして既知の良質な値を使用する。その上で、最適化手法としてCOBYLAを選択し、その初期ステップサイズとショット数配分を調整する。
この最適化プロトコルを、重み付き最大カット問題(MaxCut)と ポートフォリオ最適化(PO)問題に適用し、シミュレーションと実際の量子ハードウェア(Quantinuum H1-1、H2-1)で検証した。
MaxCutでは32量子ビットまで、POでは10量子ビットまでのサイズの問題に対して、プロトコルが有効に機能することを示した。例えば、20量子ビットのMaxCutでは、ノイズのない環境下で56.61%、ノイズのある実機環境下でも46.88%の近似比の改善を達成した。
このプロトコルは、少ないショット数でQAOAパラメータを高品質に得るための包括的なソリューションを提供する。また、より多くのショット数が利用可能な場合にも適用可能であり、動的なショット数配分などの拡張も可能である。
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