本研究では、プラスミド由来の免疫グロブリン様ドメインを含むタンパク質に着目し、その抗原性と抗菌薬耐性への応用について検討した。
まず、抗菌薬耐性サルモネラ株(SL1344 (pHCM1))による感染実験を行い、プラスミド保有株に対してはアンピシリン治療の効果がないことを示した。次に、RSPタンパク質を抗原として免疫したマウスでは、SL1344 (pHCM1)株による感染に対して生存率の改善、臨床症状の軽減、脾臓への定着抑制などの防御効果が認められた。さらに、RSPタンパク質に特異的なナノボディを取得し、これがR27プラスミドの接合伝達を阻害することを明らかにした。
これらの結果から、プラスミド由来のBigタンパク質はワクチンや治療標的として有望であり、抗菌薬耐性感染症への新たなアプローチとなることが示された。特に、耐性プラスミドを保有する様々な細菌に共通して見られるこれらのタンパク質をターゲットにすることで、特定の病原体に依存しない広範な防御効果が期待できる。
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Idées clés tirées de
by Prieto,A., M... à www.biorxiv.org 12-12-2023
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