Alapfogalmak
本論文では、確率的多項式時間で評価可能なプログラムを表現できるλ計算を導入し、近似論理関係を用いて計算上の識別不可能性を証明する健全な証明手法を提示しています。
本論文では、計算上の識別不可能性と論理関係についての研究成果が報告されています。具体的には、確率的多項式時間(PPT)で評価可能なプログラムを表現できるλ計算、λBLLが導入されています。λBLLは、Bounded Linear Logic (BLL) や次数付き計算の概念に基づいて設計されており、暗号化プリミティブ、セキュリティ実験、およびゲームベースの証明の構成要素となるリダクションを表現することができます。
線形型システムを採用し、次数付きコモナド型を用いてPPTの複雑さを制御します。
参照、確率的選択、関数を表現するための構文を持ちます。
確率的効果と参照を組み合わせた操作的意味論を持ちます。
PPTの健全性と完全性を備えており、PPTアルゴリズムをλBLL項として表現することができます。