本研究では、ヒトとサルの脳活動を fMRI で比較し、感覚間の任意の連合を学習させた後の可逆性について検討した。
ヒトでは、学習した連合を正順、逆順のどちらで提示しても、高次の脳領域(前頭葉、頭頂葉、島皮質など)で予期違反に対する反応が観察された。一方、サルでは、学習した正順の連合に対してのみ、感覚野や前頭葉の一部で予期違反に対する反応が見られたが、逆順の連合に対しては反応がなかった。
このことから、ヒトの脳には、学習した連合を自発的に逆転させる能力があるが、サルにはそのような能力がないことが示された。この違いは、ヒトに特有の広範な脳ネットワークの存在によるものと考えられる。ヒトの脳では、言語処理に関わる領域だけでなく、数学や音楽などの高次の認知機能にも関与する領域が、学習した連合の可逆性に関与していた。一方、サルの脳では、感覚野や一部の前頭葉領域にのみ限局した反応が見られた。
このように、ヒトとサルの間には、学習した連合の可逆的な表現という点で大きな違いがあり、これがヒトの象徴的思考の特徴を反映しているものと考えられる。
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by van Kerkoerl... : www.biorxiv.org 03-04-2023
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