Alapfogalmak
本稿では、3次元漸近的平坦時空における純粋重力の有効双対理論として提唱された、1次元シュワルツ型理論を用いて、バルクな平坦宇宙論のエントロピーに対する対数補正を計算し、従来の結果とは異なる補正係数が得られることを示しています。
Kivonat
天球双対性から導かれる3次元宇宙論解のエントロピーに対する対数補正
本稿は、arXiv:2411.05605v1 [hep-th] 8 Nov 2024 に掲載された論文 "Logarithmic corrections to entropy of 3D cosmological solutions from celestial dual" の要約です。
本研究は、(2+1)次元漸近的平坦時空における純粋重力の有効双対理論として提唱された、1次元シュワルツ型理論を用いて、バルクな平坦宇宙論のエントロピーに対する対数補正を計算することを目的としています。
研究では、まず、BMS3対称性が有限温度と化学ポテンシャルによってソフトに破られ、擬ゴールドストーンモードによって非線形に実現されることを示しています。
次に、状態|hj, hp⟩がU(1) × U(1)スタビライザーを持つBMS3軌道上の特定の軌道を表すことを示し、この軌道上のシンプレクティック構造から経路積分測度を計算しています。
さらに、ラグランジュ乗数場γ = α ◦fの存在により理論が1ループで厳密になることを利用し、1ループ経路積分を評価しています。
最後に、得られた経路積分の逆ラプラス変換を用いて、ミクロカノニカルエントロピーを計算し、エントロピーに対する対数補正を導出しています。