本論文では、パラメータ最適状態遷移アルゴリズム(POSTA)の性能を向上させるために、NM単体探索と二次補間を統合した高度化されたPOSTAを提案している。
POSTAは、状態遷移アルゴリズム(STA)を改良したメタヒューリスティック手法であり、拡張演算子、回転演算子、軸方向演算子のパラメータ選択メカニズムを導入することで、STA よりも高い解の精度と大域的探索能力を持つ。しかし、POSTAでは履歴情報の活用が不十分であるため、収束速度が遅く、特定の問題では解の精度が低いという課題がある。
そこで本論文では、NM単体探索と二次補間を統合することで、POSTAの履歴情報の活用を効率的に行う手法を提案している。具体的には以下の2点を実現している:
NM単体探索を用いて、より多くの履歴情報を活用し、収束速度を向上させる。NM単体探索は、n+1個の頂点から成る幾何学的図形を用いて履歴情報を保持し、NMの幾何学的変換を適用することで、履歴情報を効率的に活用する。
二次補間を後期の探索段階で適用することで、局所探索能力を強化し、解の精度を向上させる。二次補間は、3つの既知の点を用いて二次曲線を生成し、その極値を新しい解として出力する。
提案手法は、POSTAの大域的探索能力、NM単体探索の高速な収束速度、二次補間の強力な局所探索能力を組み合わせることで、履歴情報の効率的な活用を実現している。
実験結果から、提案手法は既存の手法と比較して、収束速度の向上と解の精度の向上を示すことができた。
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Approfondimenti chiave tratti da
by Tianyu Liu alle arxiv.org 05-02-2024
https://arxiv.org/pdf/2405.00122.pdfDomande più approfondite