この研究では、2019年のアルゼンチン大統領選挙期間中のソーシャルメディアユーザーの行動を分析しました。特に、ユーザーの政治的立場と、彼らが共有するニュースの特性(ソース、トピック、バイアス)との関係に焦点を当てています。
主な結果は以下の通りです:
ユーザーは自身の政治的信念に沿ったニュースを共有する傾向がある。つまり、センター左派(CL)支持者はCL寄りのニュースを、センター右派(CR)支持者はCR寄りのニュースを共有する。
ニュースソースの政治的バイアスだけでなく、ニュースの内容のバイアスも、ユーザーの政治的立場と関連している。ユーザーは、自身の立場に沿ったトピックのニュースを選択的に共有する傾向がある。
中道的なニュースソースでも、ユーザーはそこから自身の立場に沿ったニュースを選んで共有する(いわゆる"cherry-picking"の傾向)。
ニュースのトピックも、ユーザーの政治的立場と関連している。CL支持者はCL寄りのトピックのニュースを、CR支持者はCR寄りのトピックのニュースを好んで共有する。
このように、ユーザーの政治的立場は、彼らが共有するニュースの特性に深く関係していることが明らかになりました。この分析フレームワークは、政治的な極端な二極化が見られる他の国々にも適用できると考えられます。
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