本論文では、ハイレベル合成(HLS)手法を拡張した「ハイブリッドHLS(H-HLS)」を提案している。H-HLSは、状態ベースHLS(SB-HLS)と性能駆動HLS(PD-HLS)を組み合わせることで、組み込みシステムの設計と最適化を行う。
SB-HLSでは、周期的状態機械(PSM)モデルを用いて、コンポーネントレベルおよびシステムレベルの正確なタイミング情報を明示的に定義する。これにより、単一クロックサイクル演算と複数クロックサイクル演算を識別し、それぞれに適した合成手法を適用することができる。
PD-HLSでは、複数クロックサイクル演算について、性能、電力、面積のトレードオフを考慮した最適な実装を自動生成する。
SB-HLSとPD-HLSの出力を統合し、PSMモデルの正確なタイミング制約に基づいて、システムレベルの設計空間探索を行う。これにより、タイミング要件を満たしつつ、エネルギー消費を最小化した組み込みシステムの実装を得ることができる。
提案手法を、ウェアラブル妊婦モニタリングデバイス、ECGバイオメトリック認証システム、および合成システムの3つのケーススタディで評価した結果、従来手法と比べて平均92.9%のエネルギー削減、最大94.6%のエネルギー削減を達成した。
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by Yuchao Liao,... alle arxiv.org 04-24-2024
https://arxiv.org/pdf/2404.14769.pdfDomande più approfondite