本研究では、ショウジョウバエ幼虫の分節特異的な運動コマンド ニューロン(Wave ニューロン)の軸索誘導メカニズムを明らかにした。
Wave ニューロンは、体節に応じて前方運動と後方運動を誘発する機能が分化している。この分化は、Wnt/Frizzled (Fz)シグナリングによって制御されている。
DFz2受容体は、Wave ニューロンの後方への軸索伸長を抑制することで、前方運動と後方運動の分化に寄与する。一方、DFz4受容体は、後方Wave ニューロンの後方への軸索伸長を促進する。これらの受容体は、共通のリガンドであるDWnt4を介して、分節特異的な軸索誘導を行っている。
DFz2ノックダウンにより、前方Wave ニューロンが後方に軸索を伸長し、前方運動を誘発するようになる。このように、単一の遺伝子操作で運動コマンドが変化することから、神経回路の柔軟な改変が行動の進化に寄与する可能性が示唆された。
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by Takagi,S., T... alle www.biorxiv.org 09-05-2023
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.09.05.555126v2Domande più approfondite