本研究は、芳香族化合物の課題を解決するため、ノルトリシクラン骨格を用いた新規な触媒的不斉合成法を開発した。
まず、パラジウム触媒を用いて、入手容易な炭化水素前駆体からキラルなボロン含有ノルトリシクランを合成することに成功した。このノルトリシクラン骨格は、メタ位二置換芳香族化合物の立体異性体として機能する可能性がある。
次に、キラル触媒を用いることで、この反応を不斉的に進行させることができた。さらに、ボロン基の変換によって、様々な構造のノルトリシクラン誘導体を合成できることを示した。
最後に、ノルトリシクラン骨格を医薬品モチーフに組み込むことで、立体化学依存的な生物活性と、より好ましい物理化学的性質が得られることを実証した。
このように、簡便かつ安価な合成法と、多様な誘導体合成が可能なこの手法は、新規生物活性物質の創出に有用な基盤となると期待される。
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by Mingkai Zhan... alle www.nature.com 08-21-2024
https://www.nature.com/articles/s41586-024-07865-4Domande più approfondite