核心概念
与えられた順序付きの文字列集合に対して、最小サイズの因子化オートマトンを効率的に構築するアルゴリズムを提案する。
要約
本論文では、順序付きの n 個の長さ m の文字列からなる集合に対して、最小サイズの因子化オートマトンを構築するアルゴリズムを提案している。
まず、先行研究のアルゴリズムを説明する。それは動的計画法に基づいており、O(n2m(n+m)) の時間計算量を持つ。
次に、提案するアルゴリズムでは、前の計算結果を再利用することで、O(n2m) の時間計算量で問題を解くことができる。具体的には、部分問題の解を効率的に更新する手法を用いている。
また、加重版の問題にも同様のアプローチが適用できることを示している。
さらに、前処理として構築するデータ構造について説明しており、これにより各種の問い合わせを高速に処理できるようになっている。
全体として、先行研究に比べて大幅な高速化を実現したアルゴリズムを提案している。
統計
与えられた n 個の長さ m の文字列からなる集合に対して、最小サイズの因子化オートマトンを構築するアルゴリズムの時間計算量は O(n2m)である。