この論文は、無限グラフにおけるメンガーの定理の証明において重要な役割を果たす「障害」の発生条件について考察しています。
著者は、ウェブW = (D, A, B)において、A内の未使用頂点の数の方がB内の未使用頂点の数よりも多いような互いに素なABパスの集合(無駄な部分的なリンケージ)が存在する場合、そのウェブには障害が存在することを示しました。
証明は、無限版ケーニヒの定理の証明で使用されたテクニックを応用し、部分的にリンクされたウェブを再帰的に定義することで行われています。
この結果から、二部グラフG = (A, B, E)において、|A \ V(M)| > |B \ V(M)|となるマッチングMが存在する場合、Gには障害が存在することが導かれます。
論文では、メンガーの定理の証明におけるκ-障害から障害への変換を簡略化できる可能性や、この定理のマトロイド版についても考察されています。
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