核心概念
本稿では、単一画像からの3D再構成において、新しいオブジェクトクラスを学習しながら過去のオブジェクト形状を忘れない、継続学習の枠組みを提案する。変分オートエンコーダの潜在空間における事前分布と、過去のオブジェクトの顕著性マップのリプレイを組み合わせることで、限られたメモリで効果的に過去の知識を保持し、新しいオブジェクトの学習と過去のオブジェクトの再構成の両立を実現する。
要約
単一画像からの3D再構成における継続学習:変分分布事前分布と顕著性マップリプレイの融合
本稿では、単一画像からの3D再構成において、新しいオブジェクトクラスを学習しながら過去のオブジェクト形状を忘れない、継続学習の枠組みを提案している。
単一画像からの3D再構成は、単一のRGB画像からオブジェクトやシーンの3Dモデルを生成するタスクである。
従来の深層学習ベースの手法は、大量のデータセットを用いて訓練する必要があり、新しいオブジェクトクラスへの対応が難しい。
本研究では、新しいオブジェクトクラスを学習しながら、過去のオブジェクト形状に関する知識を保持できる継続学習の枠組みを提案することを目的とする。
変分分布事前分布
オブジェクトの形状を潜在ベクトルにエンコードする。
変分オートエンコーダを用いて、各オブジェクトクラスの潜在空間における分布を学習する。
過去のオブジェクトクラスの潜在分布を事前分布として保持することで、過去の知識を効果的に保持する。
顕著性マップリプレイ
過去のオブジェクトの画像から顕著性マップを抽出し、メモリに保存する。
新しいオブジェクトクラスの学習中に、過去のオブジェクトの顕著性マップをリプレイすることで、過去のオブジェクト形状に関する知識を保持する。
顕著性マップは、オブジェクトの重要な特徴を捉えているため、過去のオブジェクト形状の重要な部分を効果的に思い出すことができる。
変分分布事前分布と顕著性マップリプレイの組み合わせ
変分分布事前分布と顕著性マップリプレイを組み合わせることで、より効果的に過去の知識を保持し、新しいオブジェクトクラスの学習と過去のオブジェクトの再構成の両立を実現する。