核心概念
提案手法は、効率的かつ正確な視覚的再配置のためのフレームワークである。明示的な幾何マップと暗黙的な学習マップを組み合わせることで、大規模な屋外環境でも高精度な再配置を実現する。
要約
本論文では、視覚的再配置のための効率的かつ正確なフレームワークであるVRS-NeRFを提案する。
具体的には、以下の2つの主要な構成要素を導入する:
明示的な幾何マップ(EGM): 3Dマップの表現に使用される。
暗黙的な学習マップ(ILM): 疎なパッチのレンダリングに使用される。
この再配置プロセスでは、EGMが疎な2Dポイントの事前情報を提供し、ILMはこれらの疎なポイントを利用してスパースなNeRFsでパッチをレンダリングする。これにより、大量の2Dディスクリプタを破棄してマップサイズを削減できる。さらに、全ての画素ではなく、有用なポイントのみをレンダリングすることで、レンダリング時間を大幅に削減できる。
この手法は階層的手法の精度を継承しつつ、その低効率性を排除する。
7Scenes、CambridgeLandmarks、Aachen datasetでの実験結果から、提案手法は絶対姿勢回帰手法やシーンコーディネート回帰手法よりも高精度であり、階層的手法に匹敵する性能を示すが、はるかに効率的であることが分かる。
統計
提案手法は、従来手法と比べて大幅にマップサイズを削減できる。例えば、7Scenesデータセットの1つのサブシーンでは、従来手法の4.0GBに対し、提案手法は1.0GBと約4分の1のサイズに抑えられる。
提案手法は、従来手法と比べて高速にレンダリングできる。例えば、480x640の画像に対して、従来手法は全画素をレンダリングするのに対し、提案手法は500個のキーポイントのみをレンダリングするため、2.7倍高速である。