核心概念
任意の非線形ODE モデルの時変パラメータの同定可能性を自動的に判定する一般的な解析的手法を提案する。
要約
本論文では、任意の非線形ODE モデルの状態の観測可能性と時変パラメータの同定可能性を自動的に判定する2つの体系的な手順を提案する。
第3章では、状態の観測可能性を判定するアルゴリズムを要約する。このアルゴリズムは、状態の観測可能な関数を特定する。
第4章では、時変パラメータの同定可能性を判定する体系的な手順を導入する。この手順は、パラメータが同定可能かどうかを自動的に判定し、同定不可能な場合は、状態と時変パラメータの区別不可能な変換を解析的に導出する。
この手順は、既存の手法の限界を克服し、任意の非線形ODE モデルに適用可能である。
本手法を用いて、HIV モデル、COVID-19 モデル、遺伝子トグルスイッチモデルの観測可能性と同定可能性を分析し、既存研究の結果と比較して新しい重要な知見を得た。