核心概念
並行コンポーネント間の知識共有を中心とした新しい並行処理モデルの提案
要約
本論文は、並行処理におけるコンポーネント間の知識共有に着目し、その観点から新しいプログラミング言語設計「Syndicate」を提案している。
主な内容は以下の通り:
- 並行処理をコンポーネント間の知識共有の観点から捉え直し、その意味と重要性を議論する。
- 既存の並行処理アプローチ(共有メモリ、メッセージパッシング、タプルスペースなど)を知識共有の観点から分析し、その特徴と課題を明らかにする。
- 知識共有を中心とした新しい並行処理モデル「dataspace model」を提案し、その形式的な定義を与える。
- dataspace modelに基づいた新しいプログラミング言語「Syndicate」の設計を示し、その具体的な実装について説明する。
- Syndicateの有効性を、パターンの簡素化や性能評価などの観点から検討する。
- Syndicateの位置づけと限界について考察し、今後の展開について述べる。
統計
並行処理におけるコンポーネント間の知識共有は重要である
既存の並行処理アプローチには知識共有の観点から課題がある
dataspace modelは新しい知識共有中心の並行処理モデルである
Syndicateは dataspace modelに基づいた新しいプログラミング言語設計である
Syndicateは並行プログラミングの簡素化と高性能化に貢献する
引用
"Concurrent computations resemble conversations."
"Networking is interprocess communication."