本論文では、Simulinkモデルを自然言語の要件に基づいてスライスする手法を提案している。
まず、Simulinkモデルをテキスト表現に変換する。次に、LLMを使用して、与えられた要件を満たすために必要なSimulinkブロックのIDを特定する。最後に、LLMによって特定されたブロックを元のモデルから抽出してスライスを生成する。
提案手法では、テキスト表現の粒度レベルとLLMへのプロンプト戦略が、生成されるスライスの精度に影響を与える。実験の結果、中程度の粒度のテキスト表現と、チェーン思考型またはゼロショット型のプロンプト戦略が、最も精度の高いスライスを生成することが分かった。中程度の粒度のテキスト表現は、Simulinkブロックの構文と意味を保持しつつ、視覚的な描画情報を省略することで、LLMが関連するブロックを正確に特定できるようになる。一方、チェーン思考型やゼロショット型のプロンプト戦略は、LLMに要件を満たすために必要なブロックを効果的に特定させることができる。
他の言語に翻訳
原文コンテンツから
arxiv.org
深掘り質問