核心概念
ロボットスウォームが、個々のロボットの電力制約に依存せずに、人間の介入に適応しながら永続的に形状を維持できるアルゴリズムを提示する。
要約
本論文では、ロボットスウォームが持続可能な形状を形成するアルゴリズムを提案している。
まず、ロボットスウォームが形状を形成し、維持するための基本的な動作「デフォルトビヘイビア」を説明する。デフォルトビヘイビアでは、ロボットが格子状の環境を移動しながら、プラナーなハミルトンサイクルを形成することで、形状を近似し、ロボットを充電ステーションと形状の間で循環させる。
次に、形状の変更に適応するためのアルゴリズムを説明する。形状変更の検知、新しい箱の追加や削除への対応、元の好ましい経路への復帰の3つのステップで構成される。これにより、人間の介入に応じて形状を動的に変更しながら、永続的に維持することができる。
理論的には、有効な形状に対してはプラナーなハミルトンサイクルが必ず存在することを示し、デフォルトビヘイビアがそのようなサイクルを生成することを証明している。
シミュレーションと実機実験の結果、提案手法によりロボットスウォームが長時間にわたって持続的に形状を維持できることが示された。
統計
ロボットは格子状の環境を移動し、1辺の長さが0.2mの正方形の箱を単位として形状を構成する。
ロボットは12秒ごとに次のノードに移動する。