核心概念
未知の状態に対する安全性を確保するため、粒子フィルタを用いた信念状態に基づいて、条件付き期待値リスク(CVaR)を最小化する制御入力を設計する。
要約
本論文では、未知の状態に対する安全性を確保するための手法を提案する。
まず、粒子フィルタを用いて非ガウス分布の信念状態を表現し、その信念状態の連続時間ダイナミクスを定義する。
次に、信念状態空間上の安全集合を構築する。この安全集合は、未知の状態に対するCVaRが所定の閾値以上となるように設計される。
最後に、この安全集合を不変に保つ制御入力を合成する。これにより、未知の状態が安全仕様を満たす確率が所定の水準以上となることが保証される。
提案手法は、シミュレーションと実機実験により評価され、従来手法に比べて安全性が向上することが示された。
統計
未知の状態に対するCVaRが所定の閾値以上となるよう、信念状態空間上の安全集合を設計する。
提案手法では、粒子フィルタの粒子数を増やすことで、真の分布とのミスマッチを低減できる。
引用
提案手法では、未知の状態に対するリスクを考慮した安全性を保証する。
従来手法では、状態の平均値や最尤推定値に基づいた安全性しか保証できないが、提案手法では信念分布全体を考慮することで、より安全性の高い制御が可能となる。