核心概念
ロボットハンドの接触位置と法線情報を用いることで、物体の相対姿勢を知らなくても効率的に物体を識別できる。
要約
本研究では、ロボットハンドの接触位置と法線情報を利用して物体を識別する2つの手法を提案した。
PN手法: 接触位置と法線情報を使用
P手法: 接触位置のみを使用
両手法とも、事前に物体の特徴を学習しておき、掴み動作の情報から物体の確率的な識別を行う。
受動的探索: ランダムに掴み位置を選択
能動的探索: 最大の情報利得が得られる掴み位置を選択
実験ではGraspIt!シミュレータを使用し、5種類の日用品を対象に評価を行った。
PN手法は平均掴み回数が少なく、高い識別精度を示した
P手法は接触法線情報がなくても一定の識別性能を発揮した
能動的探索は受動的探索に比べ、掴み回数を大幅に削減できた
本手法は物体の相対姿勢を知らなくても効率的な物体識別を実現できるため、ロボットの柔軟な操作に貢献できると期待される。
統計
物体識別に必要な平均掴み回数は、PN手法で5回、P手法で8回であった。
最大掴み回数は、PN手法で19回、P手法で73回であった。
引用
"本研究では、ロボットハンドの接触位置と法線情報を利用して物体を識別する2つの手法を提案した。"
"実験ではGraspIt!シミュレータを使用し、5種類の日用品を対象に評価を行った。"
"本手法は物体の相対姿勢を知らなくても効率的な物体識別を実現できるため、ロボットの柔軟な操作に貢献できると期待される。"