核心概念
可変剛性、柔軟に変形可能なリンクセグメントを用いることで、作業に応じて柔軟に形状を変えられるマレアブルロボットの実現が可能となる。
要約
本論文では、マレアブルロボットの実現に向けて、可変剛性リンクセグメントの開発を行っている。
リンクセグメントの設計では、レイヤージャミング方式を採用し、大径化を実現している。さらに、リンクの変形に伴う剛性低下を抑えるため、柔軟なスパイン構造を内部に組み込んでいる。
実験の結果、スパイン付きのリンクセグメントは、180度の大きな曲げ角でも中心径の変化が小さく、従来のレイヤージャミングやグラニュラージャミングに比べて大幅に高い抵抗力を発揮することが示された。これにより、ユーザーが手動で形状を変形させる際の安定性と操作性が向上することが期待される。
今後の課題としては、最適な直径設計や、可変剛性技術の組み合わせによる性能向上などが挙げられる。
統計
レイヤージャミング方式のリンクセグメントは、180度曲げ時の抵抗力が10.33Nと大幅に低下した。
レイヤージャミングにスパイン構造を組み合わせたリンクセグメントは、180度曲げ時の抵抗力が31.33Nと大幅に向上した。
グラニュラージャミング方式のリンクセグメントは、曲げ角度に関わらず11.55Nと一定の抵抗力を発揮した。
レイヤージャミングにスパイン構造を組み合わせたリンクセグメントは、180度曲げ時の中心径変化率が0.979と最も小さかった。
引用
"可変剛性、柔軟に変形可能なリンクセグメントを用いることで、作業に応じて柔軟に形状を変えられるマレアブルロボットの実現が可能となる。"
"レイヤージャミングにスパイン構造を組み合わせたリンクセグメントは、180度曲げ時の抵抗力が31.33Nと大幅に向上した。"
"レイヤージャミングにスパイン構造を組み合わせたリンクセグメントは、180度曲げ時の中心径変化率が0.979と最も小さかった。"