核心概念
時変システムに対して、忘却係数を用いた適応型FRITアルゴリズムを提案し、人工筋肉制御への適用により高ロバスト性を実現した。
要約
本研究では、時変システムに対する適応型FRIT(A-FRIT)アルゴリズムに、忘却係数を導入することで高ロバスト性を実現する手法を提案した。
具体的には、指数忘却(EF)、方向性忘却(DF)、指数リセット(ER)の3つの忘却係数アルゴリズムをA-FRITに適用し、その性能を比較した。
実験では、強い非対称ヒステリシス特性を持つ人工筋肉の制御に適用し、以下の知見を得た。
DF-based A-FRITが最も高い制御性能と負荷変動に対するロバスト性を示した。
EFやERベースのアルゴリズムは、持続励起条件を満たさない場合に不安定化する可能性があるが、DFベースは安定性を保証できる。
DF-based A-FRITでは、忘却係数を設計パラメータとして任意に設定できるため、時変システムに対して効果的な忘却が可能となる。
統計
人工筋肉の初期長は360 mm
負荷は44 Nから68 Nに変化
目標軌道は50 mmの階段状
引用
"DF-based A-FRITが最も高い制御性能と負荷変動に対するロバスト性を示した。"
"EFやERベースのアルゴリズムは、持続励起条件を満たさない場合に不安定化する可能性があるが、DFベースは安定性を保証できる。"
"DF-based A-FRITでは、忘却係数を設計パラメータとして任意に設定できるため、時変システムに対して効果的な忘却が可能となる。"