核心概念
代数幾何符号の共形符号のハルの次元を決定する。特に、拡大が無分岐の場合と分岐の場合について、ハルの次元の下限や等式を示す。
要約
本論文では、代数幾何符号の共形符号のハルの次元について研究している。
まず、関数体F'がFの無分岐有限拡大の場合を考える。この時、共形符号C'のハルの次元hpC'qは、元の符号Cのハルの次元hpCqと以下の関係にある:
hpC'q ≥ m・hpCq
2g-2 < deg gcd(G,H) の場合、hpC'q = m・hpCq
ここで、mはF'からFへの拡大次数、GとHはそれぞれ符号CとCのデュアルを定義する divisorである。
次に、F'がFの有限可分拡大の場合を考える。この時、
hpC'q ≥ m/t・hpCq - 1/2 deg Diff(F'/F)
deg gcd(G,H) > 2g-2 + t/m deg Diff(F'/F) の場合、hpC'q = m/t・hpCq - 1/2 deg Diff(F'/F)
が成り立つ。ここでtはF'からFqへの拡大次数である。
さらに、特殊な関数体(楕円曲線、超楕円曲線、Hermite曲線)上の有理関数AG符号の共形符号について、ハルの次元を具体的に計算した例を示している。
統計
deg gcd(G,H) > 2g-2 + t/m deg Diff(F'/F)の時、hpC'q = m/t・hpCq - 1/2 deg Diff(F'/F)
deg gcd(G,H) ≤ 2g-2 + t/m deg Diff(F'/F)の時、hpC'q ≥ m/t・hpCq - 1/2 deg Diff(F'/F)